
<精神修養と躾教育の重要性>
空手道教室を主宰し、古武道の指導を通じて、少年少女に躾教育と礼儀作法を教えている。

古典「小学」には、精神修養と躾教育の重要性が次のように説かれている。
子供の教育には、第一に緩やかで騒がしくなく、我侭、ほしいままにならないようにするのが涵養である。
幼いときから、驕り怠けて、其の性質を損なうと、年長になって益々悪くねじけてしまう。
昨今、両親や目上に仕える礼儀作法を習わないから、孝行の仕方や師弟の道を知らない。
父母は親しく尊い者であるのに、親子一体の恩や其の身の分限を知らず、
親と子の隔たりがあって、父母を見ること恰も他人を見るようである。
父母を父母ともみないで、人に下らず我が侭におごり高ぶっている。
礼儀を知らず、幼少より、おごり怠けている習わしは、
常に存在して身をはなれないから、其の身のおるところ愈愈その病は増長する。
つまり、其の身が死ぬまで其の病根は取り除かれないのである。
「礼儀を指導してください」と父母は言うが、その父母が礼儀を知らないのも困った問題である。
少年少女に、畏れ慎むことと、思いやりの心を教え、躾を気長に実践しなければならない。
<礼儀作法の基本は三つ>

「礼記」に言う。およそ人の人たる所以は礼儀である。
礼儀のはじめは、
1. 容態を正す
2. 顔色を整える
3. 辞令を順にする
の三つである。
1. 容態を正すとは
姿勢や態度、歩き方をきちんとすること。
姿勢は真っ直ぐ、歩き方は軽やかにする。
2. 顔色を整えるとは
変な顔つきをしないこと。
笑うにしても歯をむき出したりしない。
悲しむにしても取り乱した悲しみ方はしない。
3. 辞令を順にするとは
言葉使いに気をつけること。
挨拶の仕方も知らない人、物を頼むのに頼み方も
知らない人では、社会人として失格である。
真直ぐな姿勢、明るい笑顔、正しい言葉使い。
この三つを少年時代から厳しく教えこみたい。
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